ウルトラマンタロウはウルトラの父の本当の子供じゃない!?



 ウルトラマンタロウはウルトラの父と母の実子である。幼少のころからそう教えられてきました。それからずっとそれに何の疑問も抱かずに
成長してきましたが、小田原合戦に関する新説を読んだことがきっかけで前から疑問を抱かずにいたことにも疑問を持つようになりました。
 まず疑問に思うのはタロウは父にも母にも似ていないんですよ。父も母もウルトラマンタイプなので、セブンタイプのタロウが生まれるはず
がないんですよね。実際、白人と白人が結婚して黒人の子供が生まれますか? となると、タロウは父あるいは母の若しくはそのどちらの子供
でもない可能性がでてくるんです。
 では、タロウの本当の両親は誰になるんでしょう。設定を見ると、ウルトラセブンが母の姉の息子ということになっています。セブンの母は
ウルトラマンタイプの女性と見ていいでしょう。ということは父親がセブンタイプということになります。セブンタイプとウルトラマンタイプ
では、前者の方の遺伝子が強いようです。ここからは小生の推測ですが、セブンパパはあろうことか妻の妹に手を出してしまったんじゃないで
しょうか。その時の母はまだ未婚で、結婚前に子供を身ごもるという娘の不祥事に両親はかなり怒った事でしょう。母は光の国でも恐らく良家
の令嬢だから未婚の母になるのは世間体が悪い。そこで、急遽父と結婚させた。そして、生まれたのがタロウです。タロウとセブンは従兄弟で
は無く腹違いの兄弟だったんです。セブンの母はかなり早い時期に亡くなっているので、夫と妹の裏切りにかなりのショックを受けたのでしょ
う。責任を感じた母はセブンを引き取って育てることにしました。
 さて、父の方ですが恋人だった母が別の男の子供身ごもったと知って大変ショックを受けたと思います。ここで母と別れても誰にも責められ
ません。しかし、父はここで母を見捨てたら恐らく彼女は家を追い出され、生まれてくる子供は父なし子として世間から後ろ指を差されて生き
て行くことになると考えたことでしょう。生まれてくる子供に罪は無い。父は何も言わず何も聞かずに母と結婚しました。
 と、父の男気が見える説ですが、もうひとつ説を用意しました。実は、父も浮気していて相手に子供を産ませていたんです。それが、ウルト
ラマンAです。Aの母は恐らく世間に自慢できるような出身ではなかったと思います。母の妊娠を知った父は自身の浮気を告白するチャンスと
捉えてすべてを打ち明けました。双方が浮気していたのだから互いに相手を責めることはできず、うやむやのうちに二人は結婚しました。夫婦
仲は表向きは悪くなかったようですが、夜の寝床を共にする気にはなれなかったようです。二人の間に子供が生まれることはついにありません
でした。「私たち、昔の頃にはもう戻れないわね」「ああ、そうだな」二人のそんな話が聞こえてきそうです。
 ところで、Aを父の実子ではないかとしたのは以下の状況証拠からです。父はAがヒッポリトに石にされたときに命を削るほどの猛スピード
で助けに行って倒れましたが、タロウがバードンに倒された時は素知らぬ顔でした。所詮、タロウは自分の子供じゃない。それどころか戸籍上
は実子となっているからウルトラホーンを与えなくてはならない。父としては面白くなかったでしょう。
 父と母と幼少のタロウは『ウルトラマン物語』で描かれていて、そこでは実の親子みたいになっていますが、『物語』にはアントラーがウル
トラマンに倒されている、レオと80がタロウより先に地球に来ているといった事実に反することが映っているんです。これは、何らかの原因
で流出してしまったタロウは父の実子ではないという事を隠蔽するために急遽製作されたからでしょう。本当に急に作られたものだから事実検
証をする間もなかったでしょう。宇宙警備隊大隊長のスキャンダルはそれだけ衝撃が大きいということです。宇宙の平和を守る警備隊の長とそ
の妻が互いに不倫していたなんて世間に知られたら宇宙警備隊の面目は丸潰れで権威も名声も失墜することになります。このことは宇宙警備隊
最大のタブーとなったのです。
 ちなみに、セブンの父はセブン上司ではないでしょうか。彼は上司であると同時に父親でもあったのです。だって、セブンを呼び戻すだけな
ら通信だけでいいはずです。それをわざわざ地球まで来たのは息子の安否を気遣ってのことでしょう。女癖は悪い人でしたが、子供に対する愛
情はあったようです。
 最後にウルトラマンゼロですが、彼はセブンの実子です。兄弟の中でもかなり早い時期に子供を作っていたということは血は争えないという
ことでしょうか。

 ウルトラの父がいる〜ウルトラの母がいる〜そしてタロウがここにいる〜♪




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