オリジナルのガンダムの設定・2

 
 
【粗筋】                                           
 宇宙暦78年。地球側連合軍とコロニー国家・ズム共和国の地球圏全体を巻き込んだ戦争は連合軍の完全勝利
に終わった。ズム共和国は解体されコロニー独立国家の夢は潰えた。また、コロニー側に参戦した地球の国家も
連合軍に併合された。こうして長きに亘る紛争は終わりを告げ、地球圏に平和が訪れた。だが、それによって安
寧を享受できたのは戦勝国の人々だけで、敗戦国の人々は戦争による負債をすべて背負わされてしまっていた。
また、戦争の原因となった諸問題も何一つ解決されておらず、新たなる戦争の火種がなくなることはなかったの
である。                                              
 そして、17年後。問題解決の努力を後回しにしたツケがまわってきたがごとく新たなる戦いが始まった。支
配を望む者、自由を望む者、解放を望む者、様々な思惑を秘め、人類は懲りもせずに戦争を始めるのであった。
 
 
 
 
 
 
【勢力】                                           
  地球連邦                                         
 北米・中南米・欧州・日本・台湾からなる国家。ズム戦役でオセアニア連邦も自国の領土とした。     
 
  世界国家連盟                                       
 ロシア・中央アジア・東アジアで構成される国家で、ズム戦役で東南アジアを併合した。         
 
  国際民主連合                                       
 北アフリカ・西アジアを領土とする国家。                              
 
 以上の三国はズム戦役で地球側連合軍としてともに戦った関係だが、戦後は勢力を強めつつある地球連邦に他
の二国が危機感を強めている。                                    
 
 
  自由同盟                                         
 地球連邦に抑圧されているオセアニア地域の独立を目指す武装集団。連邦軍から鹵獲したり闇ルートで入手し
たMSを戦力としている。                                      
 
  解放同盟                                         
 コロニーの地球からの解放を目指す武装集団。旧ズム軍の残党を主要メンバーとしており同軍で開発されたM
Sを運用している。自由同盟と異なり独自にMSを開発できる。                     
 
 
 
 
 
 
【概容】                                           
 前回は国家と国家の戦争でその帰趨に主人公はまったく関らない設定でした。ガンダムシリーズの共通点の一
つに敵対勢力の指導者が最終決戦の場にのこのこ現れて死んでしまうというのがあります。ギレン総帥然り、ト
レーズ閣下然り、ザラ議長然りです。現実の戦争ではそういう事はほとんどありません。そのため前回は敵対国
の政変による戦争の終結という設定にしました。                            
 今回は大国に抑圧された人々が立ち上がるという設定です。自由同盟は地球で解放同盟はコロニーでと大国に
対して戦いを挑むのですが、これは自由同盟にも解放同盟にも主人公みたいなキャラクターがいたらどうかなと
思ったからでした。主人公とそれに準ずるキャラが登場するのはSEEDとかがありますが、あれは敵対勢力に
準主人公をおくというものでした。それならこっちは共闘関係にある組織にそういうキャラを登場させることで
メインストーリーとサブストーリーができるんじゃないかなって思いました。               
 自由同盟と解放同盟の関係はエゥーゴとカラバみたいなものですが、自由同盟はあくまでも自分達の国の再興
が目的であるため地球連邦だけが敵となりますが、解放同盟はコロニーを支配する旧地球側連合全体が敵となり
ます。つまり、自由同盟からしたら成り行きによっては世界国家連盟や国際民主連合は味方にもなりうるのです
が、解放同盟からしたらそれらの国家も敵なのですね。そういう認識のズレがどう影響してくるか。それは皆さ
んにお任せしましょう。                                       
 
 
 
 
 
 
【MS】                                           
 〈自由同盟〉                                           
FMS−02 ガンダムレイヴン
 自由同盟に協力する科学者達によって開発されたMSで第4世代に属する。格闘戦に特化した機体で既存のM
Sを凌駕する機動性を有している。ちなみに2007年だからレイヴン。武装は腕部伸縮式ビームナイフ×2、
頭部90ミリ機関砲×2                                       
 
エルマーティンM5 ギガン
 ズム戦役で地球連邦軍の主力だった第2世代の代表格のMS。すでに旧式で次世代機に取って代わられたが、
大量に生産されたため中小国の軍隊や武装集団で使われている。武装は79.2ミリマシンガン、ビームサーベ
ル、ハンドグレネード×2 ※自由同盟軍仕様型 地球連邦軍で採用されていた時期は55.6ミリマシンガン
を装備                                               
 
FMS−01 ギガン改
 ギガンを改修した機体。主に機動性の向上を図っているが、第3世代のMSには及ばない。武装は79.2ミ
リマシンガン、406ミリ対MSロケット砲、ビームサーベル、ハンドグレネード×4           
 
ユーロモビルM7 グロス
 地球連邦軍の第2世代MS。ギガンに替わる主力MSとして開発されたが、制式採用が戦争末期だったのと程
なく第3世代のMSが登場したことで主力だった期間は短い。第2世代では最も性能が良いため自由同盟だけで
なく、連邦軍も後方任務に使用している。連邦軍の量産MSでは初めてビームライフルを装備した機体だが、自
由同盟には高価なビームライフルを揃える資金がないためギガンと同じマシンガンを装備している。     
 
エヌスロップ・ジーマンFMS−03 アンザック
 軍需産業のエヌスロップ・ジーマン社が極秘に自由同盟に供給した第3世代MS。耐ビーム装甲を有する第3
世代MSに対してビームライフルすらろくに揃えられない自由同盟では地球連邦軍MSとの射撃戦は不利として
接近戦を重視した設計となっている。武装はビームランス、フォールディング・クロー、クラッシャー・シール
ド、ヒートテール、ビームサーベル、頭部90ミリ機関砲×2、79.2ミリマシンガン          
 
 
 〈解放同盟〉                                           
GX07SB ガンダムズィーベン
 戦力で圧倒的に劣る解放同盟が1機で戦場を支配できる高性能MSとして開発した機体。可変機能を備えてお
り、戦闘機形態では単独での大気圏突入が可能という汎用性にも優れている。武装はロングライフル、腰部ビー
ムカノン×2、右肩部ビームカノン、左肩部12連装ミサイルポッド、頭部75ミリ機関砲×2、ビームサーベ
ル×2                                               
 
GX08AB ガンダムアハト
 ズィーベンと同時期に開発された機体。ズィーベンが対MS戦闘を重視しているのに対し、本機は基地制圧戦
用の機体となっている。地上でも活動できるが、可変機能は無く単独での大気圏突入は不可。武装はビームガト
リングガン、右腕部内蔵式連装ビームマシンガン、肩部バルカン砲×2、頭部75ミリ機関砲×2、6連装ミサ
イルポッド×2、胸部127ミリマシンキャノン、腰部連装ミサイルランチャー×2、ビームサーベル    
 
メッサーウルフMw115 フェンサー改
 ズム戦役後期のズム軍主力だったMSを改修した機体。戦後、相当数の機体が闇に流れていた。第2世代の旧
式だが、改修によって耐ビーム装甲を施されるなど第3世代に準じた機体となっている。武装はビームライフル
ビームアックス                                           
 
XX04B ザム
 解放同盟は自由同盟と異なり複数の秘密工場があり、メッサーウルフ社の技術者だった者も多数在籍している
ため独自にMSを調達することが可能。この機体は鹵獲した連邦軍の第3世代MSを旧ズム軍風にアレンジした
ものでフェンサーに替わる解放同盟軍の主力となった。尚、解放同盟のMSは量産型でもビームライフルを装備
しているが、これは自由同盟にも資金に恵まれていることや宇宙では実体弾は減速せず威力が残ったままコロニ
ーに当たると危険だからである。武装はビームライフル、ビームトマホーク×2、頭部75ミリ機関砲×2  
 
XX05B ゾンダーバール
 旧ズム軍のMAをベースに解放同盟が開発したMA。戦闘艦艇が少ない解放同盟の対艦用機動兵器として開発
された。武装はメガビーム砲、拡散ビーム砲×2、ミサイルランチャー×10、ビームブレード×2     
 
 
 〈地球連邦〉                                           
アルセオンM11 シュワルツコフ
 世界で初めて耐ビーム装甲を施されたMS。装甲材も新発明のデルシウム合金を採用しており従来機とは比較
にならない高性能を獲得した。地球連邦は単機で複数の任務をこなせることを重視しており、オプションを換装
することで様々な状況に対応可能となっている。武装はビームライフル、腕部グレネードランチャー×2、ビー
ムサーベル、各種オプション                                     
 
エルマーティンM12 マイヤーズ
 宇宙用の量産型MS。宇宙にはシュワルツコフの宇宙戦仕様が配備されていたが、解放同盟がザムを投入する
とシュワルツコフでは性能的に見劣りがするため開発中だった本機が予定を早めて採用された。当初は不具合が
発生して稼働率が低く実力が発揮できなかったが、徐々に問題を克服して信頼性の高いMSとなった。武装は二
連ビームライフル、ビームブーメラン、ビームサーベル、ショットアンカー                
 
ユーロモビル シーサーペント
 地球連邦軍の主力であるシュワルツコフはオプションを換装することで水中戦にも対応できるが、活動範囲は
深度200mまでと限定されたものだったため、前大戦時のMAが現在でも使われている。これはビームの威力
が減衰する水中では耐ビーム装甲を施す必要も無く、高速・重装甲の本機に対抗できる兵器が存在しないためで
ある。武装は魚雷発射管×6、垂直式ミサイル発射管×8、クローアーム×2               
 
エヌスロップ・ジーマン スカイフィッシュ
 前大戦時にズム軍から地球上の制空権を奪回した傑作機エアキャットの後継機。耐ビーム装甲は施されていな
いが、高速性能や航続距離に優れているMA。武装は40ミリ機関砲×4、88ミリガトリングガン×2、6連
装ミサイルランチャー×2、ビームクロー×2、各種爆弾                        
 
 
 〈世界国家連盟〉                                         
ヒコニャン・グオビッチHiG−21 ビースト
 地球連邦のシュワルツコフに対抗するために開発された第3世代MS。全般的な汎用性はシュワルツコフに劣
るが、戦闘機形態に変形することが可能で空中での機動性には勝る。武装はビームマシンガン、ミサイルランチ
ャー×4、ビームサーベル                                      
 
ヤホーイYa−15 バイソン
 水中用作業機械に武装を施した水中用MA。元々が作業用であるため戦闘力はイマイチだが、サイズが小さい
ため運用できる艦が多いことや量産性が良いことは利点となっている。武装は魚雷発射管×2        
 
 
 〈国際民主連合〉                                         
ナショナルモビルシステムズNMS−16 シーザー
 地球連邦、世界国家連盟に遅れて開発された第3世代MS。飛行用オプションを装備することで空中戦にも対
応可能。武装はビームライフル、ハンドグレネード×2、左腕部ガトリングガン、ビームサーベル      
 
ナショナルモビルシステムズNMS−15 タル
 水陸両用のMS。武装は腹部ロケット砲×2、腕部ビームカノン×2、三連ヒートクロー×2       
 
 
 〈MS用武装〉                                          
マシンガン                                             
 MSの黎明期から使用されている実弾兵器だが、射撃用ビーム兵器が普及してからは正規軍ではほとんど使わ
れなくなった。だが、射撃用ビーム兵器を揃えられない武装勢力ではいまだに主要射撃兵器として使われ続けて
いる。その中で、自由同盟は従来の55.6ミリから口径を79.2ミリに大きくして威力を増したマシンガン
を独自に開発して使用している。しかし、それでもデルシウム合金製の装甲を持つ第3世代のMSには焼け石に
水であった。そのため自由同盟は接近戦用の武器をメインとしている。                  
 
ビームライフル                                           
 地球側連合国とコロニー側との間に全面戦争が勃発すると、MSの持つ実弾兵器が問題となった。地上と違い
重力や大気の影響を受けない宇宙では実弾が発射されると加速されたままになるので、1発1発に時限装置をつ
けて自爆させる必要があったのだ。当然、それにかかる費用は戦争が大規模化すると高額となるのでビーム系の
射撃兵器の開発が急がれた。当初のビームライフルは高額であったのと、地上では大気によって減衰されるため
もっぱら宇宙で使用されていたが、大戦末期になると改良型が登場したため水中を除く戦場で使われるようにな
った。ビームライフルの登場で、重厚な装甲が売りの重MSはその価値を低下させてやがて姿を消していき、機
動性が重視されるようになった。戦後になって耐ビーム装甲が開発されると、ビームライフルはかつてのような
猛威は奮えなくなくなったが、MSが携帯可能な武器の中ではもっとも有効な兵器であるのは変わりない。  
 
ロングライフル                                           
 銃身を長くしたビームライフル。耐ビーム装甲のMSを一撃で貫通する威力があるが、大きくなった分取り回
しが不便になった。                                         
 
伸縮式ビームナイフ                                         
 ガンダムレイヴンの専用武器。左右の腕部に装着された長さ3mのビームナイフだが、数秒だけ3000mま
で刀身を伸ばすことが出来る。                                    
 
ロケット砲                                             
 ビームをのぞくMS用携帯火器では一番の威力があるが、弾速が遅い、弾数が少ないといった欠点がある。 
 
重機関銃                                              
 三脚などで地面に固定して使う大型の機関銃。前大戦までは127ミリが主流だったが、装甲が強化された第
3世代MSに対抗するため自由同盟は200ミリの重機関銃を投入している。               
 
レールガン                                             
 電磁砲の一種で、ローレンツ力を応用し電流を通して磁界をつくることで砲弾を発射する兵器。実弾兵器では
もっとも威力が高いが、大きな電源を必要とするため機動性に欠け陣地戦でしか使えない欠点がある。    
 
 
 
 
 
 
【宇宙暦90年代のMS開発】                                 
 初めてMSが登場したのは宇宙暦62年のことである。MSといっても後の完全人型ではなく、球形のコクピ
ットに手足が付けられた程度のものだった。この当時は作業用に使われることが多く、時折戦闘にも投入された
がデカイ図体は目標になりやすいうえに装甲もマシンガン程度なら耐えられますよってぐらいしかなかった。運
動性も行動可能時間にも優れているとは言い難かった。この時期のMSは第1世代に分類される。      
 以上のように初期のMSは戦場の主役とはほど遠い状態だった。これが70年代になると完全人型の第2世代
MSへと進化する。分厚い装甲と高い機動性はそれまで戦場の花形だった戦車をはじめとする装甲軍用車両を、
一挙に戦力外にしてしまうほどだった。また、分厚い装甲はMS装備用マシンガンや対MS用ロケット兵器にも
十分すぎる防御力を発揮して、たとえ行動不能になるまでに損傷したとしても搭乗しているパイロットが死亡す
るケースはほとんどなかった。搭乗者の死亡率が極端に低いことで理想的な兵器とも言われた時期もあったが、
地球とコロニーの対立が最高潮に達した前大戦でビームライフルが実用化されると事態は一変した。高い貫通力
を持つビームライフルの威力に装甲というものは意味を成さなくなった。どんなに重装甲の機体であってもビー
ムの貫通は防げなかったのだ。もっともビームは命中した箇所にしか損傷を与えないので、コクピットか機関部
を直撃しない限りパイロットが死亡する可能性は低い。                         
 戦争が終結して平和が訪れると各国は新たなMS開発に着手した。まず何よりもビームに対する防御力を確保
するのが急務であった。様々な研究開発の結果、機体表面の寸前でビームを拡散させて威力を低減させる耐ビー
ム装甲が開発された他、装甲材質自体にも戦前から研究されていたデルシウム合金が実用化され採用されるなど
第2世代のMSとは防御力も機動性(デルシウム合金は従来の合金に比べ軽量でも同等以上の強度があるため同
じ出力でも高い機動性が得られた)もワンランク上の性能を持つ第3世代MSが登場した。初めてロールアウト
した第3世代MSは地球連邦のM11シュワルツコフで、しばらくは地球連邦の独占が続いたが、やがて世界国
家連盟や国際民主連合もそれに追随して90年代には第3世代が主流となった。              
 一方、第3世代MSを保有できない武装勢力にとってこの状況は深刻だった。彼等が入手できる第2世代MS
ではそれが最も後に開発された機体であっても、第3世代MSには歯が立たないからだ。まだ、ビームライフル
があれば対抗できるのだが、それすらも調達できない組織では従来よりも口径を大きくしたマシンガンか対MS
用ロケット砲で対応するしかなかった。彼らでも調達できるビーム兵器といえばビームサーベルなどの近接戦闘
用があるが、仮にそれらが届く範囲まで近づけたとしても運動性能の差で破れるのは明らかだった。     
 この状況も宇宙暦93年にオセアニア地域で活動する反連邦武装勢力が自由同盟として統合されると変化して
きた。統合によっていくらか余裕ができた自由同盟は新たなMSの開発に着手したのだ。これには自由同盟に協
力を申し込んできた科学者や技師の存在があったのだが、これにより自由同盟は連邦のMSを上回る性能を持つ
MSを手に入れることができた。デルシウム合金製に耐ビーム装甲はもちろん施されているし、何といってもオ
プションや変形機能無しでも空中戦ができるくらい機動性が優れているこのMSは第4世代に分類される。第4
世代のMSは非常に高性能で汎用性にも優れた機体だが、反面コストが高く量産がしづらいという欠点もある。
 自由同盟に第4世代MSを提供した科学者たちは次に宇宙に上がって、解放同盟にも協力を申し込んだ。そこ
で開発されたMSは基本的には地上で開発したのとほぼ同様だが、域内エネルギー供給システムを搭載している
という違いがあった。これは艦船あるいは基地の一定範囲内ならそれらが機能しているかぎりエネルギーを供給
してもらえるというもので、それまでバッテリー駆動で活動時間に制限があったMSにとって一定範囲という限
定的なものではあるにしても半永久的に稼動しつづけられる画期的な技術であるが、エネルギーを受けられない
場所での行動可能時間は内蔵バッテリーの容量が小さいこともあって同時期の他のMSよりも短いという欠点も
ある。現在のところ、第4世代に関する技術等は自由同盟と解放同盟以外の軍事機関には流れていないが、たと
え高性能であっても数機しか存在しないのでは圧倒的な戦力を保有する地球連邦などの大国に対抗する手段はゲ
リラ戦しかないのが実状である。                                   
 
 
 
 
 
 
 【人物】                                          
アルファ・タッド・レイノルズ                                    
 地球連邦軍の特殊作戦旅団アルファ分遣隊に所属する兵士だったが、上官の不正の責任を押し付けられ逮捕さ
れようとしたところを脱走して追われる身になった。その後、追跡を振り切るため爆死したと見せかけて難を逃
れている。戸籍上は死亡したことになっているため現在の彼の名は偽名である。自分を追い詰めた地球連邦に復
讐するため自由同盟に参加し、特殊部隊にいた経験を買われてウォンバットMS部隊の指揮を任される。彼はこ
の部隊を自由同盟の最精強部隊に鍛え上げて数々の戦果を挙げていった。この功績を認められて最新鋭MSガン
ダムレイヴンを配備された。まだ若いながらも、冷静に状況を判断できる人物で部下からの信頼も厚い。本人も
基本的に部下思いだが、元特殊部隊の隊員らしく作戦に関しては非情に徹することもある。軍にいた頃の階級が
中尉だったため皆から中尉と呼ばれている。                              
 
ミウ・グランハザード                                        
 ガンダムレイヴンに搭乗する少女。父は旧オセアニアの軍人で、国家崩壊後は娘であるミウを連れて行方をく
らませて娘にMSの操縦技術を叩き込んだ。父の死後、武装集団に入り、その集団と他の武装集団で自由同盟が
結成されると、カンガルーMS部隊に所属するパイロットとなる。だが、部隊は地球連邦軍に包囲されて彼女一
人を残して全滅してしまう。この時、彼女は旧式のギガン改で連邦軍のシュワルツコフを3機撃破する戦果を挙
げて自由同盟のトップエースとなっている。                              
 
 
ウォンバットMS部隊の構成                                     
 隊長・タッド(アンザック)                                    
 副隊長・ハワード(アンザック)                                  
 先任MSパイロット・ロバート(アンザック)                            
 MSパイロット・ミウ(ガンダムレイヴン)、フォード(アンザック)、ジョージ(アンザック)、ハインツ
         (ギガン改)、レイトン(ギガン改)、ステュアート(ギガン改)、アーサー(ギガン改)
         ラズウェル(ギガン改)、トーヴェイ(ギガン改)、ブラウン(ギガン改)、リッチモンド
         (ギガン改)                                   
 MS整備班・ニコライ、ミリィ、スティーブン、ホアン、リー、ジッタル、アンドレイ          
 その他のメンバー・ナタリー、デューク、ヴァードマン、フリードリッヒ、シンゴ、タクヤ、アマド、ユーノ
          ライアン、ムサド、アルフレッド、ウィリアム、アレックス、ロナウド、トム、ソレック
          ランドルフ、アーノルド、タロー、ジロー、サブロー、ジャック、シロ、ポチ     
 
 装備・MS14、MS運搬車14、大型キャンピングカー2、輸送トレーラー1、オフロードバイク3、  
    拳銃14、アサルトライフル25、携帯式対MSロケット砲20、携帯式対MSロケット弾38   
   ※ロケット砲はバズーカ、ロケット弾はパンツァーファウストと思ってください。          
 
※アンザック配備時の構成です。時期によって変動があります。なお、この部隊はウォンバット部隊のMS部隊
で、ウォンバットには他に対MS車両部隊などがあります。                       
 
 
マルコム・ホイットラム                                       
 自由同盟のタスマニアデビルMS部隊の指揮官。元は旧オセアニアの軍人で前大戦時のスマトラ戦役で友軍の
潰滅を防いだ功績でオセアニアでは初めて士官学校を出ずに少佐に昇進した。しかし、この戦いで被ったオセア
ニア軍の損害は甚大で敗北を遅らせるだけの効果しかなかった。数週間後、オセアニアは地球側連合国に無条件
降伏したが、敗北を潔しとしない彼は仲間とともに脱走して身を隠していた。前大戦の英雄ということで、旧オ
セアニア地域では知らぬ者がいないぐらいで、MS部隊の指揮官ではもっとも頼りとされている。MSの操縦の
腕前は衰えていないが、さすがに年齢や後進に未来を託したいという思いからMSには乗らず指揮車で指揮を執
ることが多い。                                           
 
 
 
 
 
 
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