オリジナルのガンダムの設定

 
 
【国家・組織】
 
【MS】
 
【登場人物】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   【ガンダムの名称】                          
 この設定でのガンダムはゼロックスといいます。2006年だからゼロックスです。   
 
 
   【ストーリーの概容】                         
 20世紀後半からの人口の急激な増加はその後も歯止めがかからず、このままでは地球は人
類であふれてしまうことが懸念された。そこで、人類の宇宙への移民が計画された。国際宇宙
開発機構が設立され、人類が居住するスペース・コロニーの建造が開始された。この人類最大
の大事業はEU内戦や統合戦争による中断があったものの、継続されついには総人口の半分以
上が宇宙で暮らすようになった。                           
 だが、統合戦争の結果誕生した地球圏国家連合がそれまで認められていたコロニーの国家と
しての権利を制限する動きを見せたことにコロニー側が反発、さらにコロニー・ユングドシア
が隕石の衝突で全壊し住民が全員死亡した事件を機に国家連合が移民計画の中止とコロニー住
民の地球帰還を禁じたことで、コロニーと国家連合の戦争が勃発した。          
 戦争は数十年続き、最初のコロニー連合国家のギルドメインが統合軍に敗北して国家が解体
されて終わった。ギルドメイン連邦の崩壊でコロニー側は対国家連合戦闘の主眼をテロに移行
し、数多くのテロ事件を起こした。中でも国家連合本部があるニューヨークの事件は死者が3
00人以上となる惨事となった。これを機に対コロニー強硬路線を取る民主共和党政権は国民
の支持を失い平和路線を唱える地球友和連盟に政権を奪われた。             
 友和連盟はそれまでの対コロニー強硬路線から対話路線へと国家連合の方針を転換したが、
コロニー側が求める完全独立は友和連盟としても受け入れられるものではなく、第1回目の会
談では武力衝突の停止・コロニー駐留の連合軍の削減などが合意されただけに終わった。しか
し、それで数十年にもおよんだ戦争の歴史に終止符がとりあえず打たれたことは評価できるこ
とであり、そのため友和連盟は以後15年に及ぶ長期政権を実現させた。         
 15年間の平和。だが、コロニーの独立問題は15年間幾度も話し合いが成されたにも関わ
らず解決の糸口すら掴めなかった。やがて、コロニー側で所詮友和連盟も本質的には民主共和
党と変わらないと考える人々が出始め、このまま話し合いを続けても時間の無駄であり武力で
独立を勝ち取るべきだと主張する勢力が台頭しだした。そして、強硬派が政権を掌握したコロ
ニー国家によるコロニー軍事同盟“ユニオン”が結成された。              
 結成宣言で独立のためには手段を選ばないと発言したユニオンはその言葉通り軍事力の増強
に力を注いだ。これに対し友和連盟はあくまで対話による解決を主張し、連合軍を増強すべき
ではという意見には耳を貸さなかった。ユニオン側も連合軍(実質的には統合軍)に対抗でき
るだけの軍備を整えるまでの時間稼ぎとして話し合いの継続は賛成しており、武力衝突という
最悪の展開は避けられた。そしてAE105年、ユニオンは国家連合に宣戦を布告した。  
 新型の操縦システムを装備したユニオンのMSは長期の軍縮体制で戦力が激減していた統合
軍を圧倒し、地球にまで勢力を拡大させた。この事態になっても友和連盟はユニオンに対話に
よる解決を訴えたが、ユニオンがそれに応えるはずもなく国家連合の対策は後手に回った。や
がて、国家連合を離脱する国家も現れ始めたことで友和連盟は国民からの支持を失ったが、そ
れでも彼らは武力による解決は否定しようとしていた。しかし、軍の高官たちで組織された救
国委員会のクーデターで友和連盟は政権を奪われ粛清され軍部が政権を掌握した。     
 それから2ヵ月後、統合軍の新型MSを搭載した軍艦ベオウルフは運用試験のためコロニー
・ライドールに入港したが、ユニオンの部隊に襲撃を受ける。コロニー内での戦闘は民間人に
も被害が及び、人々はシェルターなどに避難した。その中でハイスクールに通う数人の学生た
ちは近くのシェルターが満杯だったため、付近に停泊していたベオウルフに逃げ込むことにし
た。初めて見る軍艦の格納庫。その中で彼らは統合軍の新型MSを目撃する。そして、彼らの
一人が呟く。ガンダム?と。                             
 
 
 
 
   【年号】                               
 この世界の年号はAEです。後の時代ということで当初はACにしようと思ったのですが、
それではガンダムWのアフターコロニーとかぶってしまうため、ガンダムSEEDのCEから
Eを取りました。                                  
 
 
 

 
   【組織・国家】                            
  地球圏国家連合                             
 度重なる地域紛争やEU内戦を防ぐことができなかった国際連合に替わる組織。AE−3年
にAPFとREUによって設立が提唱されたが、すぐには加盟希望国は現れなかった。その後
FEUと戦争になったSACが統合軍の介入を条件に国家連合に加盟し、残りの国家も統合戦
争で加盟した。                                   
 国家連合には行政府と立法院があり、一応国家としての体裁は整えているが加盟国への影響
力はさほど高くない。また、統合戦争の戦勝国であるAPF・REU・SACの立法院におけ
る議席配分が他の加盟国よりも割高であることからFEUなどの国家は不満を抱いており、決
して一枚岩とは言えない状況である。そのため、ユニオンとの戦争が勃発すると連合を離脱す
る国家が相次いだ。                                 
 
  APF                                 
 アメリカ・イギリス・アイスランド・アイルランド・カナダ・メキシコ・日本・台湾・オセ
アニア諸国で構成される連合国家。首都はヒューストン。国家連合における議席配分は1番高
く、主導的役割を果たしている。                           
 
  REU                                 
 EUとロシアで構成される連合国家。内戦で低下した国際的地位を回復させるためAPFと
国家連合の設立を提唱する。本部はアムステルダム。国家連合における議席配分率は第2位。
 
  FEU                                 
 中国・モンゴル・統一朝鮮で構成される連合国家。APF・REUに次ぐ大国だが、統合戦
争での敗北のため国家連合における発言力は比較的低い。そのためユニオンとの戦争が勃発す
ると中立を宣言した。首都は北京。                            
 
  SAC                                 
 南アジア諸国で構成される連合国家。後に東南アジア諸国も加盟するが、これが原因でFE
Uと対立を深めてしまう。AE−2年にFEUと戦端が開かれると国家連合への加盟を条件に
統合軍の介入を要請し、戦争を拡大させた。後に統合戦争と呼ばれる大戦で戦勝国となったこ
とから国家の規模の割には国家連合内での地位は高い。その後、西アジア諸国も加盟した。 
 
  URA                                 
 アフリカ連合共和国。アフリカ諸国で構成される。統合戦争ではFEU側に参戦したが敗北
した。そのため国家連合での発言権は無いに等しい。ユニオンとの戦争では国家連合からの離
脱を表明し、ユニオンと同盟を結んで国家連合に宣戦布告した。             
 
  USSA                                
 南アメリカ合衆国。中南米諸国で構成される。統合戦争では中立だったが、A・R側に味方
しなかったため国家連合内での地位は低い。ユニオンとの戦争では中立を宣言するが、クーデ
ターで政権が変わった国家連合の要請を受けた統合軍の侵攻を受ける。          
 
  統合軍                                 
 APFとREUが創設した軍隊。後にSACの軍隊も加えた。あくまでも国家連合加盟国の
軍隊にすぎないが、連合内部の反目で連合軍の編成が困難なため事実上国家連合の軍隊として
対コロニー戦争に従事してきた。友和連盟が政権を掌握したAE90年以降は、軍備削減政策
で予算や人員等を大幅に削減されて弱体化した。そのためユニオンの攻撃を防ぎきることがで
きず地球への侵攻を許してしまった。その後、クーデターを起こし友和連盟政権を排除し国家
連合を軍の統制下に置いた。                             
 
  ユニオン                                
 コロニー国家連合のヴァイドリーク・フェンヘロッサ・ルクスペンベルクなどで構成される
コロニー軍事同盟。国家連合からの完全独立を目指し、そのためには武力の発動も辞さない。
軍事力の中心はヴァイドリークとフェンヘロッサでほとんどこの2ヶ国でユニオンの軍隊を構
成している。しかし、この組織も一枚岩とは言えずリーダー面するヴァイドリークの軍人に不
満や反感を抱く者も少なくない。                           
 
  ヴァイドリーク                             
 最大のコロニー連合国家でユニオンの主導的地位にある。国家元首は大統領で首相職は置か
れていない。大統領は国防軍の最高司令官も兼務するが、AE100年代の大統領は高齢のた
め政府や軍を強力に指導することはできなかった。そのためタカ派の外相や国防相が実権を掌
握している。画期的な操縦システムを搭載したMSを開発した最初の国家で、この新型MSで
統合軍を圧倒した。                                 
 
  フェンヘロッサ                             
 ヴァイドリークとユニオンの設立を主導したコロニー連合国家。国家元首は大統領は権限は
儀礼的なものに限られ実質的な行政権は首相が行使する。ヴァイドリークと違って各コロニー
にも政府がある連邦制の国家。MSを自国で開発する能力はあるが、操縦システムは旧来のま
までヴァイドリークから技術供与を受けた。                      
 
 
 
 

 
   【MS】                               
 元々はコロニー外壁修復用作業機械だったのを戦闘用に改造したもの。AE72年にコロニ
ー・ゲーテで人型戦闘機動兵器として新規に開発されMSと命名された。初期のMSは操縦が
複雑すぎて複座式が多かったが、その後コンピューターが操縦を大幅にサポートするようにな
って複座式は廃れていった。しかし、コンピューターは動きを読まれる可能性があり、AE1
02年にヴァイドリークで搭乗者のほぼ思い通りに動かすことができる画期的な操縦システム
が開発され、MSの操縦の自由度が増した。一方、統合軍はコンピューターのサポート能力を
向上させる手段を選び、実験機としてゼロックスを開発した。               
 
 
  ニューフェンズNXG−105ゼロックス                  
 ヴァイドリークが新型操縦システムを開発中だという情報を得た統合軍はそれに対抗する手
段としてハロと命名されたコンピューターによる操縦性の大幅な向上を目指した。ハロは球形
のロボットで人語を理解することができる。知能も人間の子供程度例えるならロボット武士と
同程度のレベルがある。これで搭乗者とコミュニケーションを取る事によって戦闘時に搭乗者
のより的確なサポートができるようになっている。ハロをコクピットにセッティングした状態
なら外に出ていてもある程度の遠隔操作ができる。しかし、大幅な予算削減の影響でなかなか
開発が進まず、ようやく1号機が完成した時にはすでに戦争が始まっていた。計画ではある程
度の数が揃った時点で戦線に投入することとされていたが、戦局の逼迫で急遽実戦に投入され
ることとなった。                                  
 ゼロックスはハロを搭載した試作機で3機が製造された。1号機は汎用性を重視したタイプ
でオプションを換装することで様々なミッションに対応することができる。2号機は接近戦重
視タイプで白兵戦用の武器が充実している。3号機は射撃重視タイプで2号機のサポートが任
務である。3機とも戦艦ベオウルフに搭載され運用試験のためコロニー・ライドールに入港す
るが、ヴァイドリークのMS隊に襲撃されて2号機のパイロットが戦死してしまう。その後、
ライドールの高校生だったベイル・C・ストールラットが1号機のパイロットとなったので、
1号機パイロットは2号機に搭乗することになった。                  
 
 武装:(1号機)99式ビームライフル、89式ビームサーベル、頭部近接戦用機関砲×2
         各種オプション                          
    (2号機)長刀身ヒートサーベル兼ヒートロッド、クラッシャーシールド、頭部近接
         戦用機関砲×2、ヒートナイフ、ビームブーメラン×3、89式ビームサ
         ーベル×2                            
    (3号機)97式ビームマシンガン、90式ビームガン、頭部近接戦用機関砲×2、
         腕部連装ビームガン×2、胸部マシンキャノン×2、89式ビームサーベ
         ル                                
 
 
  クロスガンズCGM−102ファードレス                 
 統合軍の次期主力MS。80年代から主力の地位にあったシーキャットが旧式化したためA
E102年に採用された。当時はユニオンを結成した反国家連合派のコロニーとの緊張が高ま
っていた時期で早急に機種転換が求められたが、政府が予算の増額を認めなかったので部隊配
備は進まなかった。戦争が始まると数が少ないながらも出撃したが、操縦システムとパイロッ
トの練度に差が有り敗退した。しかしながら、機体性能はユニオンのMSを上回っており、撃
破されたMSから操縦システムの解析をした統合軍が同種のシステムを導入すると立場は逆転
した。戦争後期になってユニオンがさらに強力なMSを投入したが、その時には十分すぎるほ
どの機体が生産されていた。肩にビームキャノンを搭載したタイプもある。        
 
 武装:99式ビームライフル、89式ビームサーベル、グレネード×3         
 
 
  エヌジーシーNGM−83シーキャット                  
 統合軍の汎用MSで20年以上も主力の地位にあった。すでに旧式化が否めない機体だが、
後継機のファードレスの配備が遅れたためユニオンとの戦争が始まった時点でも統合軍の主力
を務めた。初めてビームライフルを装備した機体で、初期型は統合軍を退役して国家連合加盟
国の国防軍やコロニーの国防隊(守備隊と呼称するコロニーもある)で使われている。20年
も現役では様々なタイプがあり、前期型と後期型では性能が異なる。統合軍も新型操縦システ
ムを導入すると本機も搭載が検討されたが、旧式でユニオンのMSよりも性能で劣ることや後
継機のファードレスが大量生産されることになったため戦争中盤から徐々に戦場から姿を消し
ていった。                                     
 
 武装:(後期型)83式ビームライフル、85式ビームサーベル            
 
 
 
  ラ・モラレムLa−03ザキラ                      
 初めて新型操縦システムを導入したMS。ヴァイドリークの主力機で、緒戦で統合軍のMS
を圧倒した。性能よりも運用性や量産性を考慮した機体で、換装せずに地上や行動は限られる
が水中でも活動は可能。ヴァイドリークの他に連合を離脱してユニオンと同盟したURAにも
供与された。                                    
 
 武装:PDR−102ビームライフル、SLP−502ビームサーベル、USA−315マ
    シンガン、DLF−509ロケットランチャー                 
 
 
  ラ・モラレムLa−04ドゴラ                      
 ザキラを地上用に改修した機体。ザキラは地上でも活動できたが、砂漠などの特殊な環境に
は対応しきれない面も有った。これは戦前から指摘されていたことで、地上侵攻が本格化する
時期に部隊配備が始まった。砂漠や熱帯雨林などでも運用性や整備性が向上したほかは性能や
武装には差異は無い。                                
 
 
  フォンゼッカーFd−02ゲドラ                     
 ザキラとヴァイドリークの主力の地位を争った機体。性能ではザキラを上回ったものの、整
備性や量産性に劣ったため不採用となった。しかし、高性能であったため引き続き開発が進め
られた。ザキラが戦場での力を失っていくと、再び本機が注目されザキラに替わる主力として
採用された。性能では統合軍のファードレスを上回るが、熟練パイロットが減少して若手が増
えたことから実力を発揮する機会には恵まれなかった。                 
 
 武装:PDR−303ビームライフル、SLP−502ビームサーベル、クローシールド、
    腕部50ミリ機関砲×2                           
 
 
  アインセット軍工廠Is−25エラン・ヴィタール             
 単機で複数の敵と戦う性能を持つMSとして開発された機体。エンゼルという小型の機器で
全方位から敵を攻撃する。性能もトップクラスの機体だが、乗り手を選ぶため1機しか生産さ
れなかった。                                    
 
 武装:PDR−303ビームライフル、SLP−502ビームサーベル、遠隔誘導攻撃機器
    エンゼル×12                               
 
 
  エイチアールエムHr−05コメート                   
 緒戦のフェンヘロッサ軍主力MS。ビームライフル普及後に開発されたが、初期型はビーム
ライフルを装備できなかった。ヴァイドリークからの技術供与で新型操縦システムを搭載した
最終生産型が開戦時の主力となったが、すでに旧式の機体で早い時期に前線を退いた。   
 
 武装:ビームライフル、360ミリロケットランチャー、ビームトマホーク       
 
 
  グロームGu−01ブリッツ                       
 コメートにかわる主力MSとして開発されたMS。コメートよりも全体的にパワーアップし
ている。地上専用機だが、その性能のよさを買われて宇宙用も開発された。        
 
 武装:ビームアサルトライフル、腕部グレネードランチャー×2、頭部4連装40ミリ機関
    砲、ビームサーベル                             
 
 
  グロームGu−01Sシュヴァルツェ                   
 フェンヘロッサのエースパイロットで黒い亡霊という異名を持つヴォルフガング・リヒター
の専用機としてブリッツを改造した機体。武装はブリッツと同じ。            
 
 
  VF共同開発VF−02ズボラ                      
 ヴァイドリークとフェンヘロッサが共同で開発した水陸両用のMS。主に敵港湾への敵前上
陸に使われた。                                   
 
 武装:腕部ビームカノン×2、ヒートクロー、6連装魚雷発射管×2          
 
 
  VF共同開発VF−03エビラ                      
 ズボラと同じくVF両国による共同開発。水中を長時間航行できる性能を求められたため、
大型で非人型として開発された。これに対抗できる兵器は統合軍や他の軍隊には存在せず、海
の女王として君臨した。ズボラと違い陸上では活動できない。              
 
 武装:対地ミサイル発射管×16、対空ミサイル発射管×8、10連装魚雷発射管、   
 
 
   88式装甲機動歩兵                                                  
   FEUが初めて開発・制式化したMS。宇宙に領土を持たないFEUではMSの開発
  が遅れており、この機体も歩くことができるという程度で動作も機敏ではない。後継の
  97式が配備されると実戦部隊からは姿を消した。256機が生産された。     
 
   武装:マシンガン、胸部機関砲                        
 
 
   97式装甲機動歩兵                                     
   FEUの主力MS。これでようやく最低水準のMSを持つことができたが、ビームラ
  イフルを装備することができないなど、統合軍やユニオンのMSよりは数ランク劣る。
 
   武装:マシンガン、腹部機関砲×2、ヒートサーベル              
 
 
   オリファント                                                        
   URAが開発したMS。技術水準が低いため二足歩行型ではなく、タンク型で二人乗
  りという完全な時代物となっている。そのためユニオンと同盟してからはヴァイドリー
  クからザキラが供与されたが、キャノン砲を装備していることから支援用として使われ
  続けた。                                   
 
   武装:ガトリングガン、肩部キャノン砲×2、ロケット弾×6          
 
 
 
 

 
   【キャラクター】                           
  ベイル・C・ストールラット                       
 コロニー・ライドールのハイスクールに通う少年。無口で感情を表に出さない性格でクラス
では浮いた存在。家族はなく、地球からの移住者であるが詳しいことはわからない。実は統合
軍の研究所で強化人間として育成されており、研究所の閉鎖に伴い口封じに他の試験体たちと
粛清されるが、運よく生き残ることができ偽名を使ってライドールに逃亡した。研究所では番
号で呼ばれており、他の試験体に見られた情緒不安定という問題もなく極めて優秀な試験体だ
っが、本名や実際の年齢は不明である。                        
 ベオウルフを追ってユニオンの部隊がライドールに進入すると、同級生らとベオウルフに逃
げ込みそこで統合軍の新型MSゼロックスを目撃し、思わず開発中のコードネームであるガン
ダムと呼んだことから一時的に拘束されてしまう。その後、ベオウルフの乗員でかつての試験
体仲間であるルイ・バンガードの計らいでゼロックス1号機のパイロットとして戦うことにな
る。本人としては自分を抹殺しようとした統合軍に蟠りを持っていたが、以前の生活と現在の
生活にギャップを感じていたこと、気になる存在だったルイがベオウルフのクルーだったこと
から軍に復帰することにした。ゼロックスはかつてストールたちがデザインしてガンダムと名
を付けたものとそっくりで、そのことからゼロックスの開発には研究所の関係者が関与してい
たと推測される。                                  
 
 
  ルイ・バンガード                            
 統合軍の新鋭艦ベオウルフのチーフオペレーターで階級は中尉。生まれた時から研究所で育
ったため試験体の中で唯一年齢が判明している少女。んでもって唯一人粛清の対象から外され
ている。ストール以上に無口で無感情な性格で言葉を発するときも一言で終わることが多い。
ストールは彼女を気になる存在と見ていたが、ルイにはそんな感情はない。14歳。    
 
 
  アリーナ・クラフト                           
 ライドールのハイスクールに通う少女でストールのクラスメート。ストールに好意を抱いて
おり、彼が少尉として軍に復帰すると自分も志願して軍に入った。このことからわかるように
積極的な性格だが、ストールには想いを告げられずにいる。17歳。           
 
 
  スコット・D・ランドルフ                        
 統合軍の中尉でゼロックス1号機のパイロットとしてベオウルフに配属された。ストールが
1号機のパイロットになるとパイロットが戦死した2号機のパイロットとなる。当初はまだ子
供のストールが1号機のパイロットになることを面白無く思っていたが、やがてその実力を認
めるようになり、良き兄貴分として接するようになる。                 
 
 
  レイチェル・シードマン                         
 ゼロックス3号機のパイロットで階級は中尉。ランドルフとは同期だが、彼よりは性格は大
人で突出しがちなランドルフをたしなめることがある。                 
 
 
  エリシア・カッセル                           
 ベオウルフの士官。ユニオンの攻撃で負傷した艦長の代理でベオウルフの指揮を執ることに
なった。当初は慣れない指揮でミスもあったが戦闘を繰り返すうちに立派な指揮官になった。
艦長が復帰すると人事異動で艦を離れた。大尉。                    
 
 
  ウィンストン・ドレイク                         
 ベオウルフの艦長。ライドールに寄航中にユニオンの襲撃で重傷を負い艦を離れた。その後
復帰して再びベオウルフの指揮を執った。後に代将に昇進してアルファ特務隊の指揮官を兼任
した。                                       
 
 
  シャルル・カイト                            
 ヴァイドリークの士官。緒戦のマジノ戦役で戦艦5隻、MS12機を撃破してシュバリエ勲
章を授与され、高速戦闘艦エタンダールを旗艦とする独立部隊の指揮官となった。航行中にベ
オウルフを捕捉してライドールまで追跡し、偵察の結果新型MSの存在が確認されたので攻撃
に踏み切った。以後、ベオウルフ追撃の任に就く。                   
 
 
  エイミ・ダン                              
 ストールやルイと同じ研究所で育成された少女。ストールと同じく粛清から辛くも逃れてヴ
ァイドリークに逃亡した。研究所ではストールよりは能力が劣るが精神的に安定した優秀な試
験体だったが、ヴァイドリークでさらなる強化をされて精神が不安定になった。それによって
常人では扱えないエラン・ヴィタールのパイロットに抜擢されストールの前に立ちはだかる。
ヴァイドリークでの薬物投与を含む強化の結果過去の記憶はなくしている。        
 
 
  ヴォルフガング・リヒター                        
 元はフェンヘロッサの戦車兵の軍曹だったが、MSパイロットに転向した。パイロットの基
礎訓練終了後に曹長に昇進して開戦を迎えた。緒戦のジークフリート戦役やジブラルタル攻略
戦に参加して戦果を挙げ昇進を重ねた。機体を黒く染め神出鬼没な戦いをすることから、黒い
亡霊と恐れられた。専用機のシュバルツェを与えられさらに奮戦するが、態勢を立て直した統
合軍の反撃でユニオンは後退を強いられてしまう。その時、外部の人間でありながら自分たち
に命令するヴァイドリークの軍人と対立して彼を部隊から追い出した。その結果、極秘裏に抹
殺されかけるが、辛うじて難を逃れ事の詳細を軍司令部に報告した。これによってヴァイドリ
ークとフェンヘロッサの間に亀裂が生じてやがてフェンヘロッサのユニオン離脱という事態を
招く。                                       
 
 
  ジャック・ズセ                             
 ヴァイドリークの政治家で実質的な指導者。対外治安総局の長官だったが、国家連合との対
話を推進していた当時の外相を失脚させて自ら後任となった。自分の後任の対外治安総局の長
官には側近だった副長官を昇進させて自分の管理化に置き、国防相とは親友だったことから外
交・軍事・情報を掌握することになった。対外治安総局の長官時代から対国家連合強硬派で知
られ、ユニオンの結成に尽力した。極端な国粋主義者で同盟国すらも対等に見ようとしない。
戦争前半までは優勢に戦いを進めたが、統合軍が反撃に移ると次第に苦戦を強いられ核兵器ま
で使用して戦局を打開しようとしたが失敗して、ルクスペンベルクの寝返りという事態を招い
た。さらに、フェンヘロッサも離脱したことから他のコロニー国家もユニオンから離脱して、
ヴァイドリークは孤立してしまう。それでもズセは諦めようとしなかった。親友の国防相が前
途を悲観して自殺し、側近だった対外治安総局長官が逃亡しても彼は戦い続けようとしたが、
戦局はもはや決定的で彼にすべての責任を押し付けようとする閣僚たちによって失脚した。戦
後、裁判にかけられるが公判が始まる前日に死亡した。当初は自殺と見られたが、不審な点も
あって口封じのために殺されたという説もあり真相を究明する委員会が発足した。     
 
 
  オットー・ブラント                           
 フェンヘロッサの連邦首相。ズセと共にユニオンの結成に尽力した。温和な性格の凡人で、
ズセの言いなりであったことから国内での人気はいまひとつ。欧州戦線で自国の軍隊とヴァイ
ドリーク軍が衝突する事態になってもヴァイドリークとの同盟関係は維持しようとしたが、軍
部がクーデターの可能性を匂わせ、閣僚の大半がそれに同調したことから全軍に統合軍との戦
闘を停止する命令書とユニオンからの離脱を宣言する書類にサインすることを同意した。最後
に自身の辞表も出されてこれにもサインを余儀なくされ失脚した。            
 
 
 
 
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